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マカオサウナ エンパイアの丸いベッドの部屋と、扉が閉まってからの一時間

バトラーが案内してくれるのは、丸いベッドのテーマスイート。ベッドの真上の天井パネルには、入口で見上げた空と同じ青と紫が流れています。扉が閉まってセラピストが入ってきたところからお時間が動きはじめ、手のひらで温めたオイルが首と肩から背中、臀部、腿、ふくらはぎ、足の裏へ。仕上げは横になったままのホットタオルです。そのあとはラウンジのリクライニングチェアで、無料の追加ミニサービスを2つ。営業は24時間、セラピストの在籍時間は14:00〜翌6:00です。

エンパイア・サウナの大理石テーマスイート。丸めたタオルとガウンを置いたベッドの奥に、青い光のアルコーブとひとり掛けのソファが見える

金曜の夜、上海街で車が止まります。後ろの席には同僚がふたり、ひとりはマカオでの夜を当店でご案内している常連のお客様で、もうひとりはマカオのサウナが初めてです。ドアが開く手前で、常連の方が短く言いました。「何よりも先に、上を見て」。

車のドアは外から開けられ、見上げると天井の中央が四角く切り取られて、青と紫の夜空がゆっくり流れています。ご予約は車より先に場内へ届いていますので名乗ることも要らず、濃い色の絨毯が終わるところで、バトラーが一歩前に出ます。

丸いベッドの部屋は、その夜その場で決まります

バトラーがカウンターの横で、お部屋をひとつずつ挙げていきます。ウォーターベッドスイート、大理石テーマスイート、白大理石ルーム、プライベートシャワールーム。セラピストのご指名も同じ場でお手伝いしますし、どちらも急かされません。何週間も前に申込書で決めておくものではない、ということです。この夜は丸いベッドのテーマスイートに決まり、バトラーがそのまま二階までお連れします。

ベッドはまん丸で、濃い色の木の台にのっています。頭の側も足の側もない、という広さです。床はヘリンボーンに張った木、片側の壁は一面が鏡、隅には低いベージュのソファがあり、脱いだものはそこへ置きます。ベッドの真上の天井には光のパネルが埋め込まれ、さきほど入口で見上げたのと同じ青と紫が、ゆっくり渦を巻きながら流れています。ベッドに上がるあいだも、まだ動いています。

エンパイア・サウナのテーマスイート:濃い色の木の台にのった丸いベッド、真上の天井には青と紫の光のパネル、床はヘリンボーン、片側の壁は一面の鏡
うつ伏せになると、最後に目に入るのは頭上の青です。

扉が閉まってから、一時間が動きはじめます

バトラーが下がり、扉が閉まります。入れ替わりにセラピストが入ってきて、お時間はそこから動きはじめます。車の中も、カウンターの前も、天井を見上げていた時間も、この一時間には入りません。そこまではいくらゆっくり使っていただいても構わない、お客様ご自身の時間です。

まずうつ伏せになります。丸いベッドには頭の側も足の側もありませんので、どちら向きに寝ればいいのかを考えずに済みますし、視界の端に縁も入りません。どこに落ち着いてもそこが真ん中で、体重が一か所に偏らないぶん、まだ誰にも触れられていないうちから肩が下りてきます。セラピストがタオルを掛けて、そこから始まります。

オイルはセラピストの手のひらで温めてから背中にのりますので、冷たく感じる瞬間がありません。広がるにつれて香りが立ちます。圧よりも先に温度が入ってきて、手がひと往復するころには、背中が下から熱を持ちはじめています。

最初は首と肩です。肩の上のいちばん固いところが何度かの手で緩み、そのまま背中を腰まで下りて、また上がってきます。戻ってくるたびに少しずつ深くなり、背骨の両側を張っていた長い筋肉が、自分を支えるのをやめます。気がつくと呼吸がゆっくりになっていますが、ご自分でそうしたわけではありません。

続いて臀部です。体重がそのまま沈んでいき、一度ごとに奥へ届きます。ふだん一日じゅう椅子に座ってお仕事をされていて、その身体のままマカオへいらっしゃった方なら、いちばん負担を引き受けてきたのがここです。どれだけ力が入っていたかは、抜けた瞬間にはじめてわかります。腰も一緒に落ちます。

腿は、押し上げては戻すのを何度か繰り返して、ようやく筋肉が力を抜きます。このあたりでセラピストが脚を少し開かせます。内側まで届かせるためです。初めての方は、この瞬間だけ身体に力が入るかもしれません。こらえる必要はありません。セラピストはきちんと訓練を受けた専門職で、これはいつもどおりの手順ですから、目を閉じて、残りのお時間はお任せになってください。

そこからふくらはぎを踵まで、急がずに下ります。足の裏は一か所ずつ開いていき、足の指も一本ずつ。雑に流されると思われがちな場所ですが、ここは流されません。

仰向けになるときも、ご自分で段取りを考える必要はありません。肩の下に手が入って向きを変えてくれますし、タオルはあるべきところに残りますし、丸いベッドですから向きを間違えようがありません。そこから腕、手、指を一本ずつ。飛ばしがちな脇の下も飛ばしません。お腹はいちばん最後で、ほかのどこよりも軽く、ゆっくりです。

このころには、来たときよりも身体が重くなっていて、どれくらい経ったのかも数えなくなっています。脚が自分のものではなく、もっと落ち着いた誰かのもののように感じられます。起き上がる気は起きませんし、起こしにくるものも部屋の中にはありません。

ホットタオルは、その状態のまま届きます。まず肩に掛かり、背中を下り、腕と脚を順に拭いていって、オイルを一緒に持っていきます。足にはもう一枚。起き上がることも、何かに手を伸ばすことも、畳むことも運ぶこともありません。ガウンは手の届くところに置かれ、袖を通したくなるまで少し待っていてくれます。

そのあとは、ラウンジのリクライニングチェアで

セラピストが起き上がるのを支え、扉の外まで送ってくれます。廊下ではバトラーが待っていて、リクライニングラウンジまでご案内します。淡い色のチェアが並び、正面の壁が青緑に光っている場所です。深く腰を下ろすと、今度は別のマッサージ師がつきます。当サイト経由のご予約でお選びいただける無料の追加ミニサービス2つは、お部屋ではなくここで受けていただきます。垢すり、足つぼマッサージ、ヘッドマッサージ、耳かき。全8種のなかから、どの2つにするかは到着されてからお決めいただけます。

エンパイア・サウナのリクライニングラウンジ:青緑に光る壁の前に淡い色のリクライニングチェアが並び、左手はガラスブロックの仕切り
施術の余韻が脚に残ったまま、この一脚に深く沈みます。

ほかに申し上げることは何もありませんが、パスポートだけはお持ちください。入館時に身分証の確認がありますし、マカオでは旅行者が身分証を持ち歩くのが普通です。ポケットに入れておいて、手はあけておいてください。到着してからの流れは遊び方ガイドにまとめてあります。

道のりのほうも、当店にお任せいただけます。お泊まりの場所をお知らせいただければ、専用車がマカオ市内のホテル・フェリーターミナル・空港から、上海街のエンパイア(巨亨桑拿)までお連れします。当サイト経由のご予約なら無料です。日本が三連休に入る10月の週末には、ヴェネチアン・アリーナでNBAチャイナゲームズが二晩組まれていますが、試合が何時に終わっても構いません。扉は24時間開いています。

お部屋へ上がる前に、よくいただくご質問

「何時までに伺えば、施術を受けられますか」

セラピストの在籍時間は14:00〜翌6:00です。遅いお時間でもお受けできますが、ご指名の幅がいちばん広いのは早めの時間帯です。ご到着予定の時間をお知らせいただければ、その時間に合わせて手配いたします。

「丸いベッドのお部屋を指定できますか」

ご予約のときにご希望をお知らせいただければ場内にお伝えします。ただ、お部屋は当日カウンターでひと通りご説明したうえで選んでいただくものですので(ウォーターベッドスイート、テーマスイート各室、白大理石ルーム、プライベートシャワールーム)、最終的にお決めになるのはその場のお客様です。各室の写真は客室・スイートのページに掲載しています。

「ご予約は日本語でできますか」

できます。LINE・WhatsApp・Telegram・WeChatのいずれでも、到着予定の時間と人数、お部屋のご希望を日本語でお送りいただければ、あとは担当者が手配します。

「荷物を持ったまま入っても大丈夫ですか」

大丈夫です。タオルもアメニティもガウンも館内に揃っておりますので、ほとんど手ぶらでお越しいただけます。お持ちの荷物は、館内にいらっしゃるあいだお預かりいたします。

ご予約は、ひとことで

日付と人数、到着の時間、どちらからお越しになるか。LINEかWhatsAppでひとことお送りいただければ、それで足ります。車は宿の入口につけますし、お部屋とセラピストは着いてから決めていただけます。ご相談だけなら費用はいただきません。ご予約はこちらからどうぞ。

お帰りのとき、入口の空はきたときと同じ場所を流れていて、好きなだけ立ち止まって見上げていただけます。それでも、来週だれかに話すことになるのはもう一つのほうです。青と紫がゆっくり渦を巻く天井が、丸いベッドのすぐ上にあって、背中にはホットタオル、お客様にはもう、することが何も残っていません。

ご予約

お部屋も送迎も、メッセージひとつで

日付と人数をお送りください。担当者が日本語で、お部屋・セラピスト・送迎まで手配します。